2011.05.23 Monday
5.23.レミゼ!「ロンドン版」のファイナル!・・・歓喜と感涙!!お江戸顛末記その弐
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大久保駅の人混みの中、ようやくナビで「帝国劇場」へのルートを確認!!「ひえ〜〜っ!!到着は11時52分〜?!」12時開演なのにまずいっ!!さあ、ここからは時間との勝負!!ところがお江戸は広いし、人が多いし、何より階段が長〜〜い(T_T)!! 駅構内の移動から、乗り換えに至るまで、歩く歩く・・・!!普段、運動らしい運動をしていないkabukimonもう、足はガクガクです・・・。でも、スピードを落とすわけにはいきません(>_<)!!何とか、開演ギリギリは避けられそう・・・と安心したのもつかの間!!、「時間調整のため、暫く停車します」との無情のアナウンス!!「え〜っ地下鉄でソンなことあるの??!!」この2〜3分がどれほど長く感じたか・・・、さあ!日比谷駅に到着したのはなんと!!11時54分!!最後の階段 …、長い!長いよ〜〜!!汗をタラタラと流しながら、地上へ・・・、ここから最後の気力を振り絞り一気に劇場へ・・・、しかし!帝劇は初めて!!席が分かりません、スタッフの方に座席へ案内をしてもらい、座ってものの1分ほどで「生涯で最後のロンドン版観劇」が始まりました!!
何とか、最初から観劇できて一安心!!、オープニングの曲を聴き、監獄の囚人たちの列を目にしたとたん、吹き出る汗を忘れるくらいに、あの懐かしい「レ・ミゼラブル」の劇空間に引き込まれていきました。どのアンサンブルも、ソロも、舞台の上で目にできるのは『これで最後なのだ・・・』と思った瞬間!!なんとも言えない「寂寥感」「後悔」「懐かしさ」「喜び」「思い出」といった様々な感情や記憶が押し寄せてきました・・・。
思えば、「レ・ミゼ」との出会いは20年以上も前の大阪でした・・・。最初に観劇した時の感動と驚きと興奮!!(>_<)!!あの、素晴らしい舞台構成と演出とアンサンブルのハーモニーと滝田 栄さんのバルジャンの歌声に・・・、「レ・ミゼ」の舞台全てに心臓をわしづかみにされてしまったのです・・・。今回、「ロンドン版オリジナルの演出」が終わることを、つい最近まで知り得無かった自分の不徳に、気が付いてからというモノ何度「悔やんで」「後悔して」「自分を責めたか」・・・このブログに『レミゼが数寄』と書きながら、顧みなかった自分の莫迦さ加減に本当に腹が立つ・・・(T_T)!!
やっと手に出来た、5月21日のチケット・・・、詳しい配役(キャスト)など贅沢は言えません、この日しか私にはチャンスが残されていなかったのですから・・・。早めに着いて、じっくりとパンフレットなど読んで・・・なんて考えていたので、こんないきなりに観劇することになろうとは思いもよらず(^^;)!ま、考えてもしょうがない!!ひたすら舞台に集中です!!
もう、どこを観ても、何を聴いても、昔に聴いたナンバーやキャストの皆さんの歌声とだぶり、はらりはらりと涙がこぼれます(この記事を書きながらも、実はもう泣いている)。正直、誰と誰が、何の役、でどうだった・・・なんてもう詳しくは覚えてはいない部分も沢山あります。一時期に色々観すぎて記憶が混ざっている(^_-);!!今回の公演では、以前に「レミゼ」に出演された何人かの方が「スペシャルキャストとして参加されています。劇場内のサインに思い出深い方を何人も発見!!
こちらの林様の歌声!!ビックリしましたョ!!最初に聴いた時・・・、本当に鳥肌が立ったんです!!「男声」の美しさを最初に教えて下さった方です。単に美しいというのではなく、「歌声で語りかけながら歌う=演技をする」という素晴らしさというのか・・・。他の方の神父様もそれぞれに美しい声ですが、「語る」部分においては、一番お上手なのでは・・・?いや、全員の方のをお聴きしたわけでは無いので「一番」は不適当かもしれません、ご免なさい<(_ _)>。
マダムテナルディエも実に沢山の女優さんが演じておられますが、森さんのマダムは憎たらしく演じてはいても、ご本人のお人柄でしょうか、あんな風にしか亭主と一緒に生きられなかったマダムの人生(本当はいい人だったのかも)をもの悲しく感じられて、好きでした〜〜(*^_^*)。山口さんのバルジャン!!今やこの方は、押しも押されぬ日本のミュージカル界の大御所!!大ベテランの方ですが、バルジャンとして最初の出演時は鹿賀さん、滝田さんのネームバリューに苦戦(チケットの売れ行き)をされていたんです。で、どんなお役も「自分に引き寄せちゃう」スゴ技の持ち主!!
幕間にやっと、今日のキャストボードを発見!!で、やっぱり!!ガブローシュを加藤 清史郎くんがやってる〜〜知らなかった〜〜。オペラグラスで観て、声聴いて、そうじゃないかとは思ってたんだけど・・・ラッキー(*^_^*)!!コゼットが中山 エミリさん!歌、うたわはるん??以外〜〜!!オーディション通っているから上手なんだ〜〜、などなど・・・。ボードを見ながらしみじみ・・・。
帝劇も広いですね〜〜っ時間が無くて、ウロウロ出来なかったのが残念・・・。えっ?じゃあ幕間に何してたかって?!これですよこれ!!そう売店での「大人買い」!!もう、これが最後だと思ったら、今まで買わずにいたCDも両方買っちゃいましたよ!!
今までも、CDを購入する機会はありましたし、今後も大きい店に行けば手に入るであろう「滝田 栄さんのバルジャン」と「鹿賀 丈史さんのバルジャン」!!でも、「さよなら公演の、帝劇で買った!!」ということだけで、購入!!残念ながらすでに「クリアファイル」は完売(T_T)!!あとは、本公演のパンフレットとスペシャルキャスト用のパンフレットを購入!
さらに、置いてあった関連書籍もちらちらと中を見て、3種類購入!!さらに、さらに!!素晴らしい絵画を発見です!!売店のシューケースの中にディスプレイされている3枚の絵・・・。どれも「レミゼ」をテーマにしたモノですが、ポストカードを手に取り、お名前を拝見すると 「日本画家 笹本 正明」との紹介文が・・・。他には、「ジークレー版 肉筆浮世絵」の文字・・・。とにかく素晴らしいの一言に尽きます(T_T)!!『レ・ミゼラブル』『エポニーヌ&ガブローシュ』そして『ジャベール』の3枚、特に『ジャベール』には惹き付けられました〜〜(>_<)!!実際の絵をご紹介は出来ませんが、是非!!機会があればこの方の作品をご覧下さい。!! 笹本さんの!ホームページはこちら!です。
また、劇場内のあちらこちらには「震災を支援する募金箱」が置かれ、その傍には、キャストの方々の熱いメッセージの数々が・・・。
実際にも、「レミゼ」のキャストの皆さんが出演された「チャリティーコンサート」も行われており、そちらの様子は『げきぴあ』さんの「レ・ミゼラブルの魅力」という連載記事に詳しいレポートがアップをされているので、是非ご覧になって下さい!!一度でも「レミゼ」をご覧になったことのある方なら、「おおっ」となる蒼々たるメンバーがコンサートに参加をしておられたんですぅ〜〜!!見に行かれた方が本当に羨ましい〜〜(*^_^*)!!その、『げきぴあ』の感激のレポートはこちら!!
kabukimonが観劇をした日も、6月までの残席の紹介(追加公演もでた様子)がアナウンスされていて、何人もの方が購入をされていました・・・。こういう時、関東に在住の方が心底羨ましくなります・・・。ついつい体がそちらへ向きそうになるのを必死でこらえました(T_T)・・・。もしも、この記事をご覧になっていて、関東方面にお住まいで、関心を持たれた方!!一生に何度も味わえませんそれほど「ロンドンオリジナル版」の完成度は高いのです!!そして何より、今のキャストの充実ぶり!!が素晴らしいのです。20年前よりも、マイクの感度も格段に向上しています!!何も、高い値段のお席でなくともかまいません!どうか、どうか、一度でいいから、今回の「レ・ミゼラブル」を体験して下さい!!
なんだか、選挙演説みたいになってしまいましたが・・・、kabukimonは、もう2度と「ロンドン版」が見られないのだ・・・と思うだけで、後悔と寂しさで涙がこぼれます。私の分をどなたかが足を運んで見てきて下さることを、切に願わずにいられません。そして、是非!!感想をお寄せ下さい・・・。
とうとう、カーテンコールです・・・。私の周囲の方々も、ず〜〜っとすすり泣いておられました。2F席でしたが、途中で一緒に立ち上がりスタンディングオベーションもしました。泣くのと、オペラグラスを覗くのと、もうボロボロ状態・・・。そして、遂に!!客席から小さなブーケがステージに向かって幾つも投げ入れられます(>_<)!!このブーケをキャストの皆さんが再び客席に投げ返すのです!!晴れやかな、達成感、満足感に満ちあふれた顔で!!この時のキャストの方のお顔の美しいこと!!やがて客席には笑顔と、別れの悲しみと、沢山の名残を惜しむ手と、拍手が溢れます・・・。
終演のアナウンスが流れ、人の波が劇場から流れ出してゆきます。もしも、「明治座」のことが無ければ、強引に休みを取る算段をして、チケットを買い求めていたと思います・・・(T_T)。何とか、帝劇を離れ、またもやギリギリの時間になってしまったkabbukimon(*_*)!!無事に「明治座」の開演までにたどり着けるのでしょうか!?!?
次回につづく・・・!!